薬剤ターゲット: マラリア2006-09-13 Wed 22:20
薬剤開発ターゲットの紹介です。今回は マラリア です。
ヒトが ハマダラカ(Anopheles spp.)に刺されると、大量のマラリア原虫が体内に送り込まれて マラリアに感染します。 マラリアは、熱帯病のなかで最大の感染者を有する原虫感染症です。 熱帯地域全体に広く蔓延しているだけでなく、温帯の多くの地域で発生してます。 特に流行地の子どもにとっては 危険な感染症です。 マラリアは先進国からのビジネスマン、観光旅行者 にも当然感染します。輸入マラリア患者は、ヨーロッパや北米などの非流行地でしだいに増加しています。 急激に経済発展をとげている辺境の発展途上国でしばしば大流行します。 薬剤耐性マラリア原虫、および殺虫剤耐性媒介蚊の世界規模での拡散につれて、マラリアの治療とその制圧は困難です。 抗マラリア薬(下図)は すでにありますが、キニーネ(天然から取れる薬)以外は、薬剤耐性のマラリアが出現するらしいです。 ![]() 参考サイト ウィキペディア、マラリア・ネット http://eagle.pharm.okayama-u.ac.jp/joho/doc/malarianet.html 綿の木から取れる ゴシポールという化合物に 抗マラリア活性があることが知られています。 その化合物は、マラリアが持つ乳酸脱水素酵素の作用を邪魔します。 マラリア由来の乳酸脱水素酵素に、ゴシポール類似化合物(下左図のA-C)が はまり込んだ構造が報告されています。はまり込んだ状態の構造は、右下図。 ![]() この複合体構造をもとにして、プレーヤーは、 より強くマラリア由来乳酸脱水素酵素に はまり込む薬 を設計してください。 参考文献 Conners, R. et al. Mol.Biochem.Parasitol. v142 pp.137-48, 2005 |
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