computational chemistry のこと

computational chemistry のことで わかったことを載せます

ダイオキシンを分解する細菌

日本農芸化学会誌 化学と生物 May 2006からです。

脱ハロ呼吸細菌 Dehalococcoides と 環境修復

環境汚染物質とてし ダイオキシン は有名です。

ダイオキシンは、塩素原子(Cl)を持っています。
テトラクロロエテン、トリクロロエテン なども環境に悪いと言われています。いずれも塩素原子を持っています。

1990年代に、テトラクロロエテンやトリクロロエテンに依存して生長する細菌 が報告されました。細菌は、テトラクロロエテンを 脱塩素化して無害化 します。
X. Maymo-Gatell, et al. Science 276, 1568, 1997.

2000年には、ダイオキシンを脱塩素化する細菌株 が報告されています。
L. Adrian, et al. Nature 408, 580, 2000.

これらの細菌を 上手く使えれば、環境浄化できるかもしれません。

ここで、参考サイトを紹介します

ダイオキシンは毒性がある化合物ですが、必要以上に騒ぐ必要のない 程度の毒性である と、

サイト 有機化学美術館(リンクにもあります)
http://www1.accsnet.ne.jp/~kentaro/yuuki/chemical/dioxin.html

で、紹介されています。
ダイオキシンの化学構造も見れます。

要点をまとめますと、

1.ダイオキシン1gは、ヒト17000人分の致死量。これが ダイオキシンの毒性=青酸カリの1万倍、サリンの17倍 と言われる所以。
しかし、この数値は、モルモットで調べた結果。
イヌ、ハムスターで調べると、モルモットよりも数千倍耐える。

→ダイオキシンの毒性は、種差で 大きく異なる。ヒトなら さらに耐え得るだろう


2.1976年 イタリアで 推定130kgものダイオキシンが噴出した事故があった。
周辺数キロの範囲に飛び散って17000人がこれを浴びた。
住民の血中ダイオキシン濃度は通常の2000〜5000倍に はね上がった。
22億人分の致死量(モルモットでの数値)のダイオキシンが狭い範囲に降り注いだにも かかわらず、死者は一人もいない
胎児にも特別な異常は見られなかった
長期間の住民追跡調査が実施された結果、体質によりクロロアクネ(吹き出物に似た数ヶ月で治る皮膚病)が出た人を除けば、病気の発生率・死亡率など特に異常はない

3.ウクライナ共和国の大統領 ユシチェンコ氏は、食事にダイオキシンを盛られて 顔面に青黒い発疹が出た。
その後の調査で彼は 2mg程度のダイオキシン を食べさせられたと見積もられた。
これはニュースで一時期騒がれた「高濃度ダイオキシン汚染キャベツ」を、一度に200万個程度食べた量 に相当する。

4.ダイオキシンに発ガン性はない
すでに発生したガンを増殖させる能力だけある。その能力も強いものではない。

5.WHO(世界保健機構)の分類では、ダイオキシンは1997年に「発ガン性物質」へと変更された。これは各国の専門家から成る委員会での投票により、11対9で決まった。
専門家の間でも 議論が紛糾している。

6.ダイオキシンの発ガン性リスクは、タバコの煙 や 焼き魚の焦げ よりも低い。

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