computational chemistry のこと

computational chemistry のことで わかったことを載せます

類似性がない複数のペプチドが集まることで効果を発揮する

日本農芸化学会誌 化学と生物 2006年11月号 p728

・ペプチド単独では活性を示さない濃度にして、そのペプチド溶液を数種類混合すると、活性が高まる

・活性があるペプチドと物理化学的性質が似ているペプチド(一次構造に類似性はない)は、活性がある

・タンパク質が切断されてペプチドになって はじめて活性を持つ場合がある。そのペプチドの活性は、もとのタンパク質の活性と 大きく異なる。

・活性が弱い または ない ペプチドは ゴミ ではなく、集まることで活性を発揮する場合がある


↑こういう趣旨の記事です。

僕は、同じようなことを 自身の博士論文の冒頭に書いています。

糖鎖とタンパク質の相互作用で重要なのは、1:1対応の関係だけか?
活性が弱い糖鎖に意味はないのか?
弱い活性の糖鎖が混ざり合って存在することに意味はないのか?

このことは、インフルエンザHAのシアロ糖鎖結合親和性にも言えそうです。
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X線結晶構造解析では判明しないタンパク質不定形領域

日経サイエンス2007年6月号 p28

タンパク質の常識を覆す不定形の鎖

タンパク質は 生命現象にとって必須な分子です。
病気の原因にもなります。

タンパク質の構造は、NMRやX線結晶構造解析で 解析されます。

特に X線結晶構造解析 は、タンパク質と基質の複合体構造が理解できるので、とても重要な解析手法です。

結晶構造解析 という言葉が示すように、タンパク質の単結晶を作成しなければ、解析できません。

タンパク質には、ひらひらと形が定まらない部分があります。
ひらひらすると、構造が固まらないので、単結晶が取れません。

そう場合に、NMRが威力を発揮します。

どうも、ひらひらした不定形の部分も、かなり重要な働きがあるようです。

1.ひらひら部分で相手と結合する
2.結合する相手によって ひらひら部分の構造が違う。
3.ひらひら部分(不規則領域)は、球状ドメインには ならない。
4.不規則領域の割合が最も高いのは 核内にあるタンパク質。ミトコンドリアで働くタンパク質で最小。(酵母の場合)
5.不規則領域をコンピューターで予測することができる。
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