インフルエンザ座談会2007-12-26 Wed 01:42
ウイルス 2004 54巻 p123-141
座談会 「高病原性鳥インフルエンザをめぐって」 対話形式の記事です。 19ぺージと長いですが、読みやすいです。 ・強毒性H5トリウイルスは、ニワトリは殺すが、アヒルは殺さない ・強毒性H5トリウイルスは、ニワトリは殺す。野生カモに全身感染するものの、殺さない。 ・HA開裂部位の近傍に 邪魔なN型糖鎖がないので、開裂しやすい ・強毒性H5,H7は、もっぱら ニワトリから単離される。 野生カモからH7が取れた例が1つ(2004年)。 その例は、ニワトリ→野生カモ に入ったかもしれない ・取り決めでは、ウイルスを増やした 発育鶏卵の漿尿液10倍希釈液 を静脈注射して8羽中6羽死ねば 強毒株 ・強毒性H5トリウイルスは、ニワトリは殺すが、ターゲットは、血管内皮細胞 ・強毒株が 自然界の 水禽類に いつも いるわけではない。 ・第二次世界大戦前の実験 ネコが飼育小屋で死んでた→なんで? →死んだ猫の脳乳剤を モルモット、ニワトリ、ウサギ、鶏卵、マウスに接種した →ニワトリが死んだ→症状が家禽ペストそっくり →死んだニワトリの臓器中のウイルスを調べた結果、家禽ペストの抗血清で中和された →死んだニワトリの臓器をネコに食わせたら、ネコ死んだ →死んだネコの臓器から、家禽ペストが取れた インフルエンザのネコへの感染は、昔からあったかもしれない。 続く。。 |
強毒性H5N1の H5に対する抗体2007-12-26 Wed 00:14
インフルエンザウイルスを抗体医薬品でつぶす という分野があります。
インフルエンザに感染した ヒト や トリ は、インフルエンザに対する抗体を せっせと作ります。 インフルエンザHAに対する抗体も作ります。 すると、いつの間にか その抗体が効きづらいHAを持つウイルス が出現します。 トリのみに感染していたウイルスが、 トリの体内で抗体に さらされ続けた結果、 トリよりも ヒトに感染しすいウイルスが出現したりします。 この現象には、HAに作用する抗体が 深く関わっています。 HAに作用する抗体は、 HAの 抗原決定領域A-E に結合します。 HAが 標的細胞膜表面の シアロ糖鎖 に結合・接着することで ウイルス感染がスタートしますが、 HAに対する抗体は、HAの シアロ糖鎖結合ポケット を覆い隠すようには 結合しません。 HAの抗原決定領域A-Eが シアロ糖鎖結合ポケット の周辺に位置しているためです。 このことが、↓を引き起こします。 トリのみに感染していたウイルスが、 トリの体内で抗体に さらされ続けた結果、 抗原決定領域のアミノ残基が変異して、抗体から逃れるHAが出現する。 その結果、HAの シアロ糖鎖結合ポケット の形が 若干 変化して、 トリよりも ヒトに感染しすくなる場合がある。 抗体が シアロ糖鎖結合ポケット そのもの に結合すれば、かなり いいのにね。。 シアロ糖鎖結合ポケット 周辺じゃなくて。。 ↑それが できそうだ という 論文です。 強毒性H5 ウイルスと、その H5の変異体 について、 シアロ糖鎖結合ポケットを 認識するモノクローナル抗体 を作成しています。 Zhi-Yong, Y. et al. Science 2007, 317, 825-828 Immunization by avian H5 influenza hemagglutinin mutants with altered receptor binding specificity. |
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