computational chemistry のこと

computational chemistry のことで わかったことを載せます

抗体+酵素→抗原が選択的に分解される

2005年9月15日 産経新聞
現代化学 2007年8月

抗体酵素 antigenase

抗体であり、且つ 抗原を加水分解するヤツです。

抗原が 選択的に分解されます。

インンフルエンザHA、HIV、ヘリコバクター・ピロリのウレアーゼ 用の 抗体酵素
が開発されています。

悪さ をする抗原を 狙って壊せます。


●インフルエンザ阻止 ウイルス狙撃 「抗体酵素」開発 県立広島大

 インフルエンザウイルスを狙い撃ちして無力化させる「抗体酵素」

を、県立広島大学生命環境学部(広島県庄原市)の宇田泰三教授(生物工学)

のグループが十八日までに、人工的に作り出すことに成功した。
世界初の成功例という。

抗体酵素を使った治療薬の開発をはじめ、エアコンなどを使って空気中のインフルエンザウイルスを撃退することも期待できるという。

成果は、十二月に米ホノルル市で開かれるパンパシフィック化学国際会議で発表される。

 インフルエンザウイルスは、ウイルスの表面にある

「HA(ヘマグルチニン)」

というタンパク質によってヒト細胞に結合し、感染する。

増殖には別のタンパク質「NA(ノイラミンダーゼ)」の働きも得て、一日で百万倍にも増える。

 このHAはタンパク質の性質を決めるアミノ酸配列を自ら頻繁に変化させるため、毎年、新しいタイプのインフルエンザウイルスが生まれ、流行してきた。

 宇田教授らは、多数の死者を出したスペイン風邪などのウイルスが、多様に変化するHAの中に変化しない特定のアミノ酸配列を持つことに着目。

その配列を破壊すればウイルスそのものを無力化できると考えた。

そこで、変化しないアミノ酸配列を持つ化学物質をマウスに注射。

これに対してできた六種類の抗体を脾臓(ひぞう)から抽出したところ、

このうち 二種類の抗体が タンパク質を分解する酵素の働きも兼ね備えた

「抗体酵素」であることを突き止めた。
 
実験では、五十万分の一グラムの抗体酵素を一ccのインフルエンザウイルスに混ぜたところ、
十時間で数億個のウイルスのHAを無力化し、結合機能を失わせた。

 今回作り出した抗体酵素は、過去に大流行したスペイン風邪とソ連A型(これらは同種)、
アジア風邪の二種類のインフルエンザウイルスに有効である(無力化できる)ことが確認されている。

さらに数種類のインフルエンザウイルスにも効果があるとみられている。

 現在のインフルエンザ治療薬は、感染拡大は防げるものの感染そのものを防ぐことはできないため、感染とその拡大の双方に効く特効薬が切望されていた。

宇田教授らはすべてのインフルエンザウイルスに効果のある抗体酵素の研究にも着手している。

 宇田教授らは、平成十年にもエイズウイルスの抗体酵素を世界で初めて作り出している。

宇田教授は

「秋から始めるヒト細胞を使った感染実験でも同様の効果を確認できれば、インフルエンザの中で危険とされるタイプのうち、かなりのウイルス感染を防ぐことができる」

としている。

科学技術振興機構
http://www.nano-kasei.jst.go.jp/ryoiki/
研究課題 健康・福祉のためのナノバイオ材料およびバイオ素子としての「スーパー抗体酵素」の創製

広島県立大学 大学院生物生産システム科 宇田泰三 教授


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