computational chemistry のこと

computational chemistry のことで わかったことを載せます

インフルエンザHA1タンパク質のアミノ酸配列解析

インフルエンザHA1タンパク質のアミノ酸配列解析

インフルエンザの片道切符(One-Way Ticket for Influenza)
The Global Circulation of Seasonal Influenza A (H3N2) Viruses
p. 340-346.
Science April 18, 2008, Vol.320

過去5年間のインフルエンザの大流行は東アジアや東南アジアで、
おそらくは土着性というより時間的にオーバーラップして発生した流行から、
生まれたウイルスが原因であろうと思われる。

Russell たち(p. 340)は、13000株のインフルエンザウイルスから、
赤血球凝集素(hemagglutinin)のHA1領域を解析し、循環している株の家系を調べた。

人の移動と通商による接触によって、アジアから6〜9ヶ月かかってヨーロッパや北アメリカに到着する
という、

インフルエンザの世界的なウイルス分散の一方向の旅を説明できる。

数ヵ月後にこれらのウイルス株は南アメリカに到達し、そこが彼らにとっての進化の墓場となる。(Ej,hE,nk)

↑HA1領域のアミノ酸配列データを比較解析しているのでしたら、
以下の論文で指摘する誤差が生じるのでしょうか?
同じウイルスの中だから、カバーしている時間の範囲が狭いから 問題ないのかな?
論文をしっかり読まないと ダメそうです。。



系統発生の誤り訂正(Phylogenetic Error Correction)
Phylogeny-Aware Gap Placement Prevents Errors in Sequence Alignment and
Evolutionary Analysis
p. 1632-1635.

分子配列アライメント方法は、進化の関連を解析するための鍵となる手段である。

しかしながら、LoeytynojaとGoldman(p. 1632)は、現行の方法では系統誤差が生じること、

例えば、比較ゲノム解析において進化の推論の結果にかたよりが生じることを示している。

これらの誤差はより多くの配列データをサンプリング(標本化)しても訂正されない--

実際に、この誤差はサンプリングが多くなると益々増える。

系統発生と配列の進化の研究において、マルチプルアライメント(多重アライメント)を行うことで、
これらの系統誤差を避けることができる。(hk,KU)


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別冊 医学の歩み ウイルス感染症(本)

日本語の本です
別冊 医学の歩み ウイルス感染症(本)

インフルエンザの話が、巻頭 にあります。
ボクが 新たに知ったことを中心に要約します


鳥インフルエンザ発生の世界的現状
谷口清洲(国立感染症研究所 感染症情報センター)
P5-10

p7 公表に基づく ヒトでのH5N1感染例
 2006年6月時点のデータが記載されてます。

p7-8
・潜伏期間 2-8日、WHOは7日を勧奨している
・初期症状 高熱、倦怠感など 普通のインフルエンザ様症状。引き続き、早期に、下気道悪化、肺炎
・致死率(タイ) 15歳以下で89%、15歳以上で40%

P8-9 感染経路
・H5N1ウイルスは、鳥糞中 低温(4℃)で少なくとも35日間は生存可能
・ヒト―ヒト感染も、少ないが ある
Ungchusak, K et al. Probable person-person transmission of avian influenza A(H5N1). N. Engl. J. Med. 352, 333-340, 2005.


鳥インフルエンザウイルス
ヒトへの感染の分子機構
p11-15
畠山修司(東大医学部付属病院 感染制御部)

・少なからずヒト―ヒト感染する
Bulter, D. Nature 441, 554-555, 2006 (ニュース記事),
Bulter, D. Nature 442, 114-115, 2006 (ニュース記事)

・ヒトの上気道線毛細胞に、若干ながら トリH5N1ウイルスが結合するNeu5Acα(2-3)Gal受容体が存在する
Matrosovich, MN et al. Proc. Natl.Acad. Sci. USA. 101, 4620-4624, 2004

・気道の奥、肺胞にNeu5Ac(2-3)Gal受容体がある

・H5N1は、ヒトの上気道症状よりも 肺炎、肺障害を引き起こす
Beigel JH et al. N. Engl. J. Med.353, 1374-1385, 2005


新型インフルエンザ対策
菅谷憲夫(神奈川県警友会けいゆう病院)

・スペイン風邪(H1N1)は、第1波(1918年11月)と第2派(1920年1−3月)に わかれて来た。
この当時は、各波で、莫大数のヒトが亡くなった

・第1波が来た時の対策→感染拡大を防ぐのは無理。入院者および死亡者を減らすことに専念すべき

・第2波が来る前に、第1波のウイルスを分離して、ワクチンを作れ。それを接種しとけ。
スペイン風邪では 第2波で重篤な例が多い。

・タミフルの備蓄目標量
フランス、オランダ、ノルウェー、ニュージーランドなど 人口の50%
イギリス 人口の25%(2006年末までに)

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