強毒性H5N1の H5に対する抗体2007-12-26 Wed 00:14
インフルエンザウイルスを抗体医薬品でつぶす という分野があります。
インフルエンザに感染した ヒト や トリ は、インフルエンザに対する抗体を せっせと作ります。 インフルエンザHAに対する抗体も作ります。 すると、いつの間にか その抗体が効きづらいHAを持つウイルス が出現します。 トリのみに感染していたウイルスが、 トリの体内で抗体に さらされ続けた結果、 トリよりも ヒトに感染しすいウイルスが出現したりします。 この現象には、HAに作用する抗体が 深く関わっています。 HAに作用する抗体は、 HAの 抗原決定領域A-E に結合します。 HAが 標的細胞膜表面の シアロ糖鎖 に結合・接着することで ウイルス感染がスタートしますが、 HAに対する抗体は、HAの シアロ糖鎖結合ポケット を覆い隠すようには 結合しません。 HAの抗原決定領域A-Eが シアロ糖鎖結合ポケット の周辺に位置しているためです。 このことが、↓を引き起こします。 トリのみに感染していたウイルスが、 トリの体内で抗体に さらされ続けた結果、 抗原決定領域のアミノ残基が変異して、抗体から逃れるHAが出現する。 その結果、HAの シアロ糖鎖結合ポケット の形が 若干 変化して、 トリよりも ヒトに感染しすくなる場合がある。 抗体が シアロ糖鎖結合ポケット そのもの に結合すれば、かなり いいのにね。。 シアロ糖鎖結合ポケット 周辺じゃなくて。。 ↑それが できそうだ という 論文です。 強毒性H5 ウイルスと、その H5の変異体 について、 シアロ糖鎖結合ポケットを 認識するモノクローナル抗体 を作成しています。 Zhi-Yong, Y. et al. Science 2007, 317, 825-828 Immunization by avian H5 influenza hemagglutinin mutants with altered receptor binding specificity. |
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