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強毒性H5N1の H5に対する抗体

インフルエンザウイルスを抗体医薬品でつぶす という分野があります。

インフルエンザに感染した ヒト や トリ は、インフルエンザに対する抗体を せっせと作ります。
インフルエンザHAに対する抗体も作ります。

すると、いつの間にか その抗体が効きづらいHAを持つウイルス が出現します。

トリのみに感染していたウイルスが、 トリの体内で抗体に さらされ続けた結果、
トリよりも ヒトに感染しすいウイルスが出現したりします。

この現象には、HAに作用する抗体が 深く関わっています。

HAに作用する抗体は、 HAの 抗原決定領域A-E に結合します。

HAが 標的細胞膜表面の シアロ糖鎖 に結合・接着することで ウイルス感染がスタートしますが、

HAに対する抗体は、HAの シアロ糖鎖結合ポケット を覆い隠すようには 結合しません。

HAの抗原決定領域A-Eが シアロ糖鎖結合ポケット の周辺に位置しているためです。

このことが、↓を引き起こします。

トリのみに感染していたウイルスが、 トリの体内で抗体に さらされ続けた結果、
抗原決定領域のアミノ残基が変異して、抗体から逃れるHAが出現する。
その結果、HAの シアロ糖鎖結合ポケット の形が 若干 変化して、 
トリよりも ヒトに感染しすくなる場合がある。


抗体が シアロ糖鎖結合ポケット そのもの に結合すれば、かなり いいのにね。。
シアロ糖鎖結合ポケット 周辺じゃなくて。。

↑それが できそうだ という 論文です。

強毒性H5 ウイルスと、その H5の変異体 について、

シアロ糖鎖結合ポケットを 認識するモノクローナル抗体 を作成しています。


Zhi-Yong, Y. et al.
Science 2007, 317, 825-828

Immunization by avian H5 influenza hemagglutinin mutants with altered receptor binding specificity. 
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